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「楽天市場」への楽天ペイ導入で決済サービス一元化、不正対策も強化(楽天)

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2017年2月27日13:32

楽天は、2017年1月26日に楽天市場店舗向けの「楽天カンファレンス」を開催したが、 報道関係者向け情報共有会(R-Camp)で、楽天 上級執行役員 河野 奈保氏が楽天市場出店者向けの支援について説明した。

楽天 上級執行役員 河野 奈保氏

複数の店舗の支払いをまとめて可能に
店舗の声を受け、未回収リスク後払いにも対応

楽天では、2017年4月から順次、楽天市場出店者向けの新決済プラットフォームとして、「楽天ペイ」(楽天市場決済)を開始する。クレジットカードや電子マネーなど、さまざまな決済手段を標準で搭載し、一本化して提供することで、店舗側のメリットを向上させる狙いだ。これにより、ユーザーにとっても楽天市場共通の決済を利用することができ、複数の店舗の支払いをまとめて行うことができるようになる。

楽天ペイにより複数店舗まとめ買いが可能に

すでに店舗への案内は個別にスタートしているが、決裁手段には未回収リスク保証型の後払い決済も加える予定だ。河野氏によると「店舗の中には後払いを使われている方もいて問い合わせをいただいていました。上限は設けますが、未回収リスクは我々が請け負います」と説明する。

また、店舗の入金サイクルを従来よりも短縮することで効率的な運転資金を得られるようにした。

楽天市場としての不正注文対策を強化
店舗運用効率化や不正注文リスク軽減

さらに、クレジットカードなどの不正注文対策も強化する。河野氏は、「店舗の不正注文対策もセンシティブに行われていますが、その対応を私どもが請け負うことで、エンターテイメントを追求することに時間をかけていただきます」と話す。

店舗側では、カード情報や住所などの過去の取引データをもとに、真正か不正かの判別を自ら実施しているが、楽天には楽天市場全体としての過去の取引から得られた情報を保有しており、不正検知のノウハウを有している。その強みをすべての店舗の注文に適用することで、決済関連業務に忙殺されることなく、安心して楽天市場に出店してもらいたいとしている。

特に近年では、海外発行のカードによる国内加盟店でのCNP(Card Not Present:カードを提示しない取引)の不正が目立っているが、国内での注文、海外からの注文の不正については、傾向を見定めることで対応する。楽天によると、店舗の中には海外で商品を展開する際、不正使用を懸念して販売を見合わせていたところもあったそうだが、その不安を解消できるとしている。また、「本人認証サービスの『3-Dセキュア』を導入するなど、ユーザーに負担を強いることなく、セキュリティ対策は強化していきたい」とした。

2016年から楽天市場でのポインと表示を強化
「スーパーポイントアッププログラム」が好評

ポイントサービスでは、ナビゲーションの強化にも力を入れる。楽天では、「楽天スーパーポイント」を展開しているが、2016年からサイトでのポイント表示を強化することで、より視認性が高まったという。なお、ポイントについては、他の共通ポイントと等と比べても、ユーザーからの圧倒的な支持を得ていると自負している。

さらに、楽天カード会員に、エントリー不要でポイントを最大7倍付与する「スーパーポイントアッププログラム」(SPU)を実施することで、2016年12月は2015年11月に比べ、注文件数+14.7%、購入者数+10.1%、新規・復活購入者+5.1%の伸びとなったそうだ。

加速する楽天市場


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